住民税

所得税の確定申告書と住民税の申告書の提出の順番はどちらが先なのか

投稿日:2017年8月2日 更新日:

平成29年度税制改正で、上場株式等の配当所得等について,、所得税と住民税で異なる課税方式を選択して申告ができる事が明確化されました。

この事については『住民税は申告不要を選択。配当所得を有利に申告する方法』で詳しく確認でき、所得税の確定申告書と住民税の申告書の順番について、市町村に問い合わせをしていましたが市町村によって回答が異なっていました。

しかし、総務省が公表している内容で気になる点があったので、総務省に申告の順番について聞いてみました。

市町村の回答

所得税の確定申告書と住民税の申告書の順番について、以前市町村に聞いた時にはこのような回答でした。

Q:住民税の申告はいつまでにしたらよいですか?

A-1.国税と住民税で別々の選択をして申告する場合は、国税よりも先に住民税の申告をして下さい。

A-2.住民税の申告は国税の後でも大丈夫です。

と、同じ質問の内容でも市町村によって違う回答でした。

このままの状態だと申告書の提出をする人、申告書の提出を受理する人双方に混乱が生じてしまいます。順番が違う事で住民税の申告書が受け付けられなければ問題がおきるかもしれません。問題になる事は回避したいです。

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地方税法の施行に関する取扱いについての一部改正

総務省から平成29年4月1日付で公表されている「地方税法の施行に関する取扱いついて(市町村税関係)の一部改正について」の第2章市町村民税 第2節課税標準及び税率 第3課税標準 が改正されていました。

改正後

16の3 法第313条第13項又は第15項の規定の適用に当たっては、法第317条の2第1項の規定による申告書及び法第317条の3第1項に規定する確定申告書(その提出が法第317条の2第1項の規定による申告書の提出とみなされるものに限る。)のいずれもが提出された場合には、必ずしも確定申告書を優先して課税方式を決定するのではなく、これらの申告書に記載された事項その他の事情を勘案して決定するものであること。(法313⑬・⑮)

引用元:総務省

課税標準についての内容ですが、わかりにくいので噛み砕いてみます。

その前に、課税標準の意味について説明すると、「課税標準は税金を計算する上で基礎となる金額の事」です。つまり、課税標準が改正されたという事は、住民税を計算する基礎となる金額が明記された事になります。

では、改正された課税標準の内容ですが、「住民税の申告書と所得税の確定申告書の両方が提出された場合は、必ず所得税の確定申告書を優先して税金を計算するわけではなく、色々な判断をして決定します」というような内容と解釈しました。

所得税は「確定申告書」住民税は「申告書」と呼ばれているのでそんな解釈です。

聞いてみた内容

勝手な解釈で判断してはいけないので、総務省に電話して聞いてみました。聞いてみた内容は以下です。

税制改正で上場株式等の配当所得等が国税と住民税で異なる課税方式が選択できる事が明確化されたのですが、所得税の確定申告書と住民税の申告書はどちらから順番に提出をしたらよいのですか?

今回聞いた内容は1つです。他にも聞きたかったですが、所得税の確定申告書と住民税の申告書の順番が知りたかったので優先しました。

ご協力下さった方ありがとうございます。

所得税の確定申告書と住民税の申告書の順番は?

 

税制改正で上場株式等の配当所得等が国税と住民税で異なる課税方式が選択できる事が明確化されたのですが、所得税の確定申告書と住民税の申告書はどちらから順番に提出をしたらよいのですか?

所得税の確定申告書と住民税の申告書はどちらが先に提出されても、原則として異なる課税方式になります。順番はといません。

所得税の確定申告書と住民税の申告書のどちらも申告期限内(3月15日)までに提出は必要ですか?

どちらも申告期限内には提出をして頂きたいです。

との事でした。

提出の順番で混乱が生じないようにするために、税制改正で所得税と住民税で異なる課税方式を選択できる事を明確化したと同時に、課税標準の改正も行われたのでしょう。

まとめ

市町村に申告書の提出方法等を問い合わせた時に、確定申告書に「住民税の配当所得は申告不要等と記載して」と言っていたので、何か表示していた方がわかりやすいでしょう。

住民税は申告不要を選択。配当所得を有利に申告する方法

税制改正が行われると税金の計算方法がかわり、知っていると知らないのでは大きく違いがでてきます。 平成29年度の税制改正で ...

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上場株式等の配当所得等を所得税と住民税で異なる課税方式を選択するには、申告期限内に所得税の確定申告書と住民税の申告書の両方を提出すればよさそうです。

申告の方法で税金や保育料等にも影響があるかもしれないので、判断をして申告をする事が大事です。

あや
上場株式等の配当所得等を所得税と住民税で違った方式で申告するのに申告する順番は関係なさそうね。

所得税と住民税どちらの申告書の提出が先でも大丈夫そうだね。だけど、申告期限内に申告はしてた方がよさそうだね。
ヒロ

 

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税理士を目指して勉強中の30代、2児のパパ。子供の寝顔に癒される。 サイト名が「スマート家事術。」なのに、税金のコンテンツが一番多い事に違和感を覚えつつも更新を続ける。 【取得資格】税理士試験簿記論、貸金業取扱主任者、BATIC(Accoutant Level)等

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